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【Unity】URPを使用したプロジェクト作成時の不具合の修正【Ubuntu】

【Unity】URPを使用したプロジェクト作成時の不具合の修正【Ubuntu】

みなさんこんにちは。
今回はUnityをUbuntuで使用したときに遭遇した表示バグの修正方法に関してのお話です。

背景

最近、個人で使用しているノートPCが、まともに動かなくなってきてしまいました。
もうWindows11を動かすのも手一杯な様子だったので、OSをUbuntuにして、様子を見ている状況です。
実はUnityはUbuntu版もサポートしているので、「Unity使えるなら普段使いできるのでは?」と勇気を出してUbuntuをクリーンインストールしました。さらばWindows11。

遭遇した現象

URPテンプレートでプロジェクトを作成したところ、なんとSceneビューが妙な表示になっているではありませんか。
Sceneビューに赤いノイズが走っています。
before.png
それ以外のビューには特に問題はありませんでした。Gameビューも問題ありません。
ゲームの実行も問題なく行えている様子です。
しかし、こんな赤潮みたいな状態で放置するのも精神衛生上良くないので、不具合を調査しました。

環境

  • Ubuntu 24.04.02 LTS
  • Unity 6(6000.0.29f1)

原因

調べてみたところ、どうやらUnityのグラフィックスAPIの設定によって修正できるようです。
「Project Settings」->「Player」-> 「Other Settings」の「Rendering」内にある「Auto Graphics API for Linux」のチェックを外し、使用するグラフィックスAPIを「Vulkan」に指定しましょう。
settings.png
その後、再起動すると、いつものUnityのSceneビューに戻っていることを確認できました。
after.png
Unity公式ではOpenGLはサポートしていると書いているはずですが、バグみたいなものでしょうか......。
ちなみにBuilt-in Render Pipelineテンプレートで作成したプロジェクトでは、この現象は発生しなかったので、URP特有の不具合のようです。

さいごに

せっかくUbuntuに乗り換えて気持ちを新たにやっていこうというところで、出鼻をくじかれる不具合でしたが、それ以外は結構快適に開発できています。
UbuntuをGUIでしっかりといじったこともあまりないので、またなにか発見があればブログ更新してみようと思います。

参考資料

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