phpMyAdminからAdminerに浮気
猛暑が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか? ナカエです。
私はWeb制作ではMySQLを主に使っていたので、データベースの管理はphpMyAdminで事足りていたのですが、(というよりどちらかというとMySQLはCUIから操作する派なのですが)最近SQLiteやPostgreSQLの中身を楽に見たいと思う機会が増えてきました。
GUIクライアントをローカルにインストールしてみましたが、複数のソフトの使い分けが面倒になり……。
そこで、たった1ファイルで複数のDBが管理できるPHP製のデータベース管理システム「Adminer」を試してみました。
Adminer - Database management in a single PHP File
Adminerの良いところ
対応DBが多い
phpMyAdminはMySQLのみですが、AdminerはPostgreSQL、SQLite、MS SQL、Oracle、 SimpleDB、Elasticsearch、MongoDBにも対応しています。 MongoDBはまだベータのようです。
1ファイルで軽くインストールも簡単
Adminerは1ファイルに結合・minifyした状態で配布されています。ファイルサイズはたったの379kBです。 インストールもファイルを配置するだけという素晴らしさ。
シンプルで動作が速い
Adminerは動作も軽快です。公式サイトにはphpMyAdminより平均で28%速かったという記述があります。
寛容なライセンス
phpMyAdminはGPLライセンスですが、AdminerはApacheライセンスでも利用可能です。
他のメリット
少々情報が古いのですが、他にもphpMyAdminと比較したメリットが下記URLに挙げられています。
Why is Adminer better than phpMyAdmin?
phpMyAdminに劣る点としてphpMyAdminに比べて対応言語やエクスポートのフォーマットは少ないようですが、日本語対応かつSQLとCSVにエクスポートできるので十分です。
WordPressやDrupalなど有名CMSのプラグインやモジュールとしても提供されています。baserCMS用のプラグインもください。
使い方とスクリーンショット
試しに、baserCMSのSQLiteファイルの中身をのぞいてみます。
インストール
ディレクトリにファイルを配置するだけです。もはやインストールと呼んでいいのかすらわかりません。 今回はローカル環境で試しているだけなので特に気にしていませんが、インターネットに公開しているサーバで利用する場合はBasic認証くらいはかけておくと良いかと思います。
Adminerにアクセス
1ファイルなので当然URLはファイル名そのままです。
SQLiteを選択
SQLiteの場合はファイルのパスを入力してログインします。
テーブルの一覧
ログインするとテーブルの一覧が表示されます。 軽さを売りにしているので仕方ないですが、デザインは若干味気ないですね。
デザインを変更
同じディレクトリに公式サイトで配布されているadminer.cssのファイルを入れておくと見た目も変更できます。
アイコンもついて見栄えが良くなりました。こちらはテーブルpagesの構造を表示しているところです。
非常にわかりやすいUIで好感触です。
複数の種類のDBの中身をチェックしたいとき、今だけMySQLの中身を見たいがphpMyAdminを導入するのは大げさだと思った時など、活躍の機会は多そうです。